米PGAツアーの生涯シードの実態
何かと日本では評判が良くない永久シードですがこの資格で最近5年間でPGAツアーに参戦したのはビジェイシンとデービスラブ3世、トムワトソンの3人。
今年永久シード枠で出場のビジェイシンとデービスラブ3世はいずれも現在平均ストローク72点台。非難されるような成績にはなっていないようです。
米PGAツアーの永久シード資格はツアー20勝以上で15年以上のPGAツアーメンバーである事。
永久シードを維持するにはツアーレベルの実力を維持ツアー平均スコア3程度し、毎年最低1試合以上出場。
米PGAツアーで20勝以上した選手は37人。
そのうち、永久シードを現在も維持しているのは以下の4名。
2018年のミケルソンはFedExCupポイント、賞金ランクでシード維持している
2018年のタイガーは2013年プレイヤーズ優勝の5年シードで出場
フィルミケルソン
ビジェイシン
デービスラブ3世
タイガーウッズ
20142018年に永久シード枠で米PGAツアーに出場資格を得た選手は以下の通り。
なお、永久シード資格以外でも過去の優勝者として大会に出場している例は多ある。
例アーノルドパーマーはマスターズに74歳まで出場。
各年の永久シード枠出場選手
2018年
DavisLoveIIIランク207位、8試合出場4試合予選通過、平均ストローク72732
VijaySinghランク219位、9試合出場4試合予選通過、平均ストローク72453
2017年
VijaySinghランク178位、18試合出場6試合予選通過、平均ストローク71830
(2016年99位なのでシード権とっているのになぜか生涯シード枠になっているVijaySingh
TomWatsonマスターズのみ1試合出場0試合予選通過平均ストローク760
2016年
VijaySinghランク99位、22試合出場14試合予選通過、平均ストローク71057
(2015年119位なのでシード権とっているのになぜか生涯シード枠になっているVijaySingh
2015年
?VijaySinghランク119位、23試合出場16試合予選通過、平均ストローク70761
2014年
DavisLoveIIIランク162位、22試合出場15試合予選通過、平均ストローク71364
VijaySinghランク87位、25試合出場16試合予選通過、平均ストローク7213
TomWatsonランク214位、5試合出場2試合予選通過、平均ストローク72643
生涯シードではありませんがアーノルドパーマーもマスターズに歴代優勝者の資格で74歳6か月までボロボロになりながらプレイしました。ジーンサラゼンもPGAツアーに74歳4か月で試合に出場した記録があります。1961年の全米プロチャンピオンであるジェリーバーバーは1994年のビュイックインビテーショナルに出場。この時バーバーは77歳10カ月9日。7771の通算4オーバーで予選落ちとなりましたが、これがPGAツアー最年長出場記録らしいです。生涯シードがなくても実績ある選手は過去の優勝者の資格での出場ができるので出場自体にはあまり障害はないのが実態。出場する、しないは各の判断ですね。PGAツアー最年長予選通過はサムスニードの67歳2月21日。この位の年齢がシニア年齢で切磋琢磨を続けた実力者でもツアー出場でパフォーマンスが発揮できる限界の年齢なんでしょうね。
1957年のマスターズチャンピオンのダグフォードは79歳、2001年までマスターズに出場を続け、後年は途中棄権も多かったようです。同じくマスターズチャンピオンのビリーキャスパーは73歳まで出場しました。同じくスターズチャンピオンのゲイブリューワーは79歳までマスターズに出場しました。バーバーは77歳10カ月9日がPGAツアーの最年長出場かと思いましたがマスターズでは79歳の出場者がいました。