小アルカナの使い方

こんにちは、ひさみんです。

先日紹介した松村潔さんのタロットの神秘と解釈の中で、松村さんはタロットカードは占いに適していないと書いてあったのですが、

それは、松村さんの言う半分人生の価値観に従った幸せを追及するためだけに使うならば、ということです。

ここで言う半分人生というのは、世の中の常識や価値観の枠で生きること。

たとえば、どうやったら結婚できますか?といった現世的な幸せの価値観に沿った質問に答えるために使うにはタロットは壮大すぎるわけですね。

本来私たちはこの半分人生に埋没して生きているわけですが、松村さん曰く、タロットカードは、残りの隠れた半分を活性化するためにあるということです。

つまり、私たちの物質的な目に見える世界に順応するためだけに使うのは片手落ち。

11力以前眠りの世界から、11力以降の意識が目覚めた世界へ向かうために使うと、タロットの威力をより発揮できるということです。

それはある意味、物質的な自分の都合や幸せとは異なる方向へ向かうことかもしれません。

吊るし人や死神や悪魔や塔を苦しいと感じるのはそのためです。

慣れ親しんだ半分の自分が抵抗するわけですね。

たとえば、悪魔のカードは常識世界から見ると依存や欲に支配されるといったネガティブな解釈だけがされがち。

これは、半分人生で捉えた場合の読み方でもあります。

でも、もっと高いところから見たら悪魔には他の役割もあるはずなんです。

半分人生という価値観の中だけでカードを読むことは、まるで2メートルの身長の人を1メートルの長さのベッドに寝かせるために、残りの1メートルの身長を切るようなものだと松村さんは例えています。

だから、隠れた半分が活性化されていくと、カードの読み方も少しずつ変わっていくんじゃないかなと思います。

そんな松村さんが同著の中で紹介していたタロットの使い方は、大アルカナカード1枚、小アルカナカード1枚を引くというやり方。

大きなテーマを表す大アルカナと、具体的な生活に関係する小アルカナをそれぞれ1枚ずつ。

小アルカナは1から10の世界なので11以前。つまり、小アルカナを引くことで、大アルカナの大きなテーマにプラスして、現実的な世界での過不足を同時に見ることができます。

カードを引く頻度や質問の内容などについて細かく書かれていますが、興味ある方は同著をお読みください。

これに倣って、私も引いてみました。出たカードはこちら

悪魔とカップA。

情の濃い悪魔に、愛着や情感を示すカップが一緒に出ているので、かなりのどっぷり感を感じます。

悪魔は紐でつながれていて、カップは水という液体で何かと結合しようとする。

一体私は、何とそんなに強く繋がろうとしているのだろうと感じました。

溢れんばかりの情動が見て取れます。

カップが出るということは、それ以外のワンド、ソード、コインが遠ざかるということ。

社会性や理性や現実ということよりも、気持ちの部分が浮きだっていることがわかります。

ただでさえ、悪魔は自分に力をくれるものにぞっこんになる傾向がありますよね。

だから悪くいえば、のめり込みすぎるんですけど、よく言えば、自身の中の真の欲望に従って何かに夢中になり、外側の何かと結びつこうとする創造的エネルギーを持っています。

絵柄のように、悪魔の外側に紐でつながった小悪魔がいる状態。

たとえば、芸術家なんかが何かに没頭して自分の分身のように作品を生み出していこうとするのに似ています。

でも、行き過ぎると、本来の人生の方向性からはみ出して歯止めが利かなくなってしまう危険性もはらんでいます。

そんな悪魔にカップAが付随するとどんな感じでしょう。

カップAにも良し悪しがあります。

良い所から見ていくと、愛着や情緒の純粋な盛り上がりがあること。

Aなので、どちらに転ぶかわからない不安定さはあるものの、純粋な想いがそこにはある。

一方で、情緒的なものに偏りがちで、理性的な判断ソードや現実的な日常の対応力コインが疎かになりがちなことも暗示しています。

あるいは、そうした夢見がちなことに興じすぎて、社会性ワンドから目を背けたり。

よく言えば、悪魔は自分に正直になろうとするカードですし、カップAも純粋に何かとつながりたいという気持ちだから、嘘はないんですよね。

一方で、妄想の世界にいたり、何かに没頭していくような危うさも抱えている。

これって、私のことをよく表しているんですよね。

私は何かに没頭すると、他が見えなくなるというか。

前にも書いたのですが、いまはおっさんすラブを見てから田中圭にぞっこんで、有料サイトにも登録しちゃって、夢心地な日を送っています笑

あと、お気づきの方もいるかもしれませんが、ここ最近ひさみんノートのほうで、芸術的なことに関する記事が多い。

悪魔もカップも芸術に関連している部分がありますしね。

10/6土のPointsofYouワークショップもあなたのロマンを取り戻せというテーマで、参加者に夢中になれるものをイメージしてもらい悪魔、カップ的な夢やロマンにどっぷり浸かっていただく予定です笑

悪魔とカップAの良い面を上手く活かしながらも、その反面も意識しておくといいですね。

この2枚のカードを見て、悪魔的に私を魅了する田中圭さんにパワーをもらいながらも、我を忘れすぎないようにしようと思った次第です笑

もしカップAでなくソードAが出ていたら、あるいは、他の数字のカードが出ていたら、悪魔に付随する色合いがまた変わってきますよね。

だから、小アルカナを使うことで、より詳しく自分の現状を見つめなおすことができます。

より具体的にタロットを使いたいなら、小アルカナカードを活用するとよいでしょう。

9/22土の小アルカナ講座、まだ残席あります。

お申し込み先はこちらです。

大アルカナカード1枚、小アルカナカード1枚引くということも講座の中でやっていこうと思います。

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