いのち・・・・? ( 絵画 )

  我が家のバカネコがくわえてきた・・・・ 「 ニャ〜〜 貧乏絵描き食え〜!」 とばかりに・・・・

 何度言って聞かせても聞き分けぬ 「 オメ〜死にかけてたのを助けたんだから、他の命を持ってくるな〜!」

 「 ニャ〜 んにも分からん !」  

 体に傷があり、パタパタしたが飛び上がる事は出来ず、助からないだろうと直感した。 

 水を与え、箱の中でしばらく様子を見てみよう・・・・ 元気になれよ! 飛べたら放すからな〜!

 翌朝、 羽がピクピク動いている。 でも、尋常でない動き方・・・・ 手に取ってみた  

 ゴメンな〜 君の一生は何だったの? 生きてきてよかった〜? 声をかけてみた・・・・・・

 しばらく痙攣が続き、最後にあらん限りの力を絞って大きく口を開けたかと思うと、息絶えた・・・・ 命が私の手の

平で消えるのが分かった・・・・・

  毎度のことだが、この子が生きてきた証に、スケッチで残した・・・・・

 恩師をはじめ、私にとっては大事な人の数人がもう永くはないのではと思われる・・・・

 最近、命について考えることが多い・・・・  生きるとは何なのか?

 今年は姉をはじめ姪っ子の初盆法要も終わり・・・・  三途リバーを泳いで渡る練習でも始めねばと・・・・

 

 友人が 「 鮭の産卵時の雄の姿はエクスタシーだね!」 と言ったことがある。

 エッ〜? と思ったもののナルホド・・・・・   悲しいオスはその瞬間力尽きて川に流され鳥たちの餌になったり

するのか・・・・・  カマキリだって、たった1回の行為のあとメスに食われるんだものね〜!  

 そんな危険な所に行くなよ! と言ってみたって・・・・・

 食われる瞬間まで必死に生きて・・・・ 子の為、己の命を捧げ・・・・  悲しいと言おうか、おごそかと云うべきか

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