超個性主義 - ENBLOG

樹木希林さんが亡くなったらしい。30代から老婆役をこなしていたから年齢不詳な雰囲気があったけど、75歳といえば、今の時代まだ若い方じゃないかと思う。「私が冗談で言ってるとでも思ってるの?」と、聞き手を翻弄するような発言には、文学座で培われた演技力も伴い、冗談なのか本気なのか分からない部分があり、真意を掴みかねる人だった。一般的に冗談と受け取る常識が、この人には非常識という感性が、そのまま人生観にも及んだ人だった気がする。役者やアーチストってそういうアンチな部分がなければ存在感を発揮できない部分もある。僕は真似できない生き方だけど、これはこれでアリなんだと思う。