【劇場鑑賞】ターミネーター:新起動/ジェニシス

ターミネーター:新起動/ジェニシス

 制作年  2015年7月13日

 監督   アラン・テイラー

 出演   アーノルド・シュワルツェネッガー

      ジェイソン・クラークエミリア・クラーク

      ジェイ・コートニーイ・ビョンホン

      J・K・シモンズほか

 劇場公開 2015年7月

 録画日  DVD形式 2015年12月13日

      BD形式  2016年6月12日

 鑑賞年月 劇場鑑賞  2015年7月

 「ターミネーター」シリーズは、

やはり「T2」が傑作ではないかと思っている。

そして、それで終わりにしてよかった…

だが、その後ももったいないキャラクターとして

多くの続編、スピンアウト(?)などが、制作されてきたが、

いずれも大成功したとは言い難い。

概ね「T3」は評判が悪い。

今観ると、そこそこ楽しめるのだが、

いかんせんジョン・コナーのキャラクター設定が大失敗。

そこで「T4」で再度、リーダーに成長するジョン・コナーを

描いてみたものの、内容的には悪くないが、

話を難しくし過ぎて娯楽性に乏しくなってしまったかもしれない。

結局、サム・ワーシントンとヘレナ・ボナム=カーターが

置き去りにされた…

サラ・コナーに焦点をあて、ジョン・コナーを戦士として

育ててゆく過程を描いた

ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ(2008年〜)」は、

異色のテレビドラマで「T2」の直接の続編として楽しめた。

だが、これも風呂敷を広げ過ぎて視聴率が低下したのか、

なんとなく中途半端で終わってしまった。

T−Xターミナーターのサマー・グローと

クリスタナ・ローケンも置き去りだ。

そこで新起動、過去をリセットしてというのが本作である。

面白かったのは、主要な登場人物が同じなのに役割が変わっている。

これは、なかなかよいアイデアだなと思った。

T800、ジョン・コナー、カイル・リース、

サラ・コナーの役割が、「T2」とはずいぶん違うのだが

成功しているのではないかと思う。

特にサラ・コナーの設定は、個人的に大好きな役割変更で、

もうそれだけで続編が観たい。

本シリーズは3部作だそうである。

エミリア・クラークが逞しい。

リンダ・ハミルトンのサラ・コナー、

レナ・ヘディのサラ・コナーも悪くないが、

今回は最高、最強と言っていいのではないだろうか。

でも、興行的にはダメだったのだろう、続編は消えてしまった。

「T3」のクレア・デインズ版サラ・コナーは、

ジョン・コナー同様いかがなものか。

まぁ、クレア・ディンズなので個人的にはよしとするが…

あっ、「T4」にはサラ・コナーが登場しなかったのか。

シュワルツェネッガーT800の役割変更は、

まぁ、こうするしかないのだろう。

うまくアイデアで逃げとおした感はある。

こういうやり方もあるのだなと思うが、あまり好きではない。

もうでなくたっていいじゃないか…と個人的には思う。

しかし、「T2」へのオマージュと言うか、

どういうわけでT800が過去に送られるのかが

上手い具合に説明されていた。

そして何より驚くのは、その姿が往年のシュワルツェネッガーそのもの。

CG映像なのだが、驚くばかりである。

新旧シュワルツェネッガー(?)の戦闘も、お楽しみの一つ。

「T1」や「T2」の繰り返しのような場面があって、

往年のファンはゾクゾクする映像。

「T3」と「T4」はない…

J・K・シモンズは、次作以降で活躍するのかな?

これもナシだろうなぁ。

エミリア・クラーク、いいなぁ。

そろそろ女優メモリーバンクがパンクしそうだ…

それにしても女ターミネーターT−Xが、

完全スルーされているのは寂しい限りである。

これも個人的な趣味の範囲ではあるけれこ…

クリスタナ・ローケンとサマー・グローが好きなだけか。

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